持続可能なリサイクル素材である再生古紙を組合せ、
世界最高品質のダンボール型構造体で、
木材に代替して生活空間を支えるものづくりに取組んでいます。
長年にわたり、他と比較しようにも、比較しようのない素材と技術で「もの」を創出し、育んでまいりましたので、
ある意味極めた「異質」へのチャレンジだったかもしれません。
時代を超えて受け継がれ、私たちが愛し、尊敬する「襖」の伝統工法は、住宅の工業化に伴い必要とされた高品質短納期かつ大量生産・安定供給という要求事項に十分に応えることができず、商品の設計概念や素材・構造、工法など、それまでの常識を根底から覆す発想とその実現力が求められたのです。
こうした背景から生まれた段ボール襖「ダンフスマ」は、量産ブスマ、ダンブスマともいわれ、全国津々浦々、官公庁所轄の公共住宅、UR団地、民間社宅、マンション、ハウスメーカーをはじめ多くの住宅に採用され、納入実績は累計2,000万本を遥かに越え、ふすまのデファクトスタンダードと位置づけられるようになりました。いまでは、ふすまの性能評価の基準づくりにおいては、ダンフスマの性能が目標品質となっています。
このダンフスマの性能を支えているのは、二つの技術です。
ダンボールテクノロジー
みかん箱の製造技術や、発泡スチロールが登場する前の水揚げ用防水ダンボールの製造技術をどれだけ応用しても、生活空間における過酷な使用環境の中で、何十年と機能する性能を必要とする「ふすま」を実現することはできません。
「ふすま」の本質に関わり始めたのは、約50年前のこの時からです。
「ふすま」を実現するためにダンボール技術を磨き、それがやがて、独創的な技術となって確立されていきます。
FUSUMAテクノロジー
和室にある「ふすま」から、多くのことを学ぶ機会が与えられました。
「ふすま」そのものの性能はもちろんのこと、ふすまの歴史的背景や生活空間で果たしてきた役割、構造や構成する素材のこと、その環境的な視点、あるべき間取りのこと…変化の少ない和室の中から私たちはじっと外の動きを観察していたのです。
変えてよいこととそうでないことに気付いて、自分たちの生活を工夫することが楽しみであり、技術です。ふすまに秘められた技は、これからの時代に必要不可欠な価値を創出するに違いありません。
発展の可能性は、これから!なのです。
本素材を新しい素材と位置づけ、未来を見据えてこのテクノロジーを磨き、
お客様に発見し、重宝していただけるような面白い商品の具現化にチャレンジします!
当社は、旧社名山田ダンフスマ株式会社です。名は体を表すとおり、ダンフスマ製造と提供を通じて新しいフスマブランドを確立した会社です。高度成長期、団地を始めとして、大量の住宅供給を支える建築材の工業化の流れの中で仕切りの大半を占めた襖の工業化は必要不可欠だったのです。
そもそものダンフスマの生みの親は、山田ダンボール株式会社(本社:中央区日本橋、中川孝昭社長)。山田ダンボールグループの一員となった後で、ふすま専用ラインの必要性から製造ラインを一新し、取扱い品目を開拓しつつ、昭和60年に社名をユナイトボードに変え、現在に至っております。