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《しつらえ日記》 紙を張る、生命力を張る

「居心地をしつらえる!」
ユナイトボードの出口です。

 

12月もすでに折り返し地点になり

2019年も残り僅かになってまいりました。

 

建具を扱っている為、この時期
障子の張り替えも増えております。

 

そこで簡単ですが
障子紙の張り替えをご紹介します。

 

用意するもの
・障子紙 ・障子のり ・ハケ
・定規(アクリル) ・ヘラ ・霧吹き

 

今回はサイズが小さい雪見障子の張り替えです。

 

 

 

1.古い障子紙を剥がす

 

写真①

 

 

ハケに水をたっぷりつけて
縦かまち(左右にある縦の枠)、
横かまち(上下にある横の枠)と、
四方の枠に付け、
組子(中の細い枠)へ付けていく
すぐ紙を剥がすのではなく、
10分ほど少し時間を置くことで
のりが剥がれやくなります
剥がれにくい時は、ヘラを使うと便利です

 

 

 

 

2.組子をきれいにする

 

写真②

 

 

水拭きで汚れをきれいにとりましょう
洗剤を使うのはNGです
水拭き後は、完全に乾かしましょう
※濡れている状態で障子紙をつけてしまうと
アク(ヤニのような黄色)がついてしまい
仕上がりが汚くなってしまうので注意!

 

 

 

3.組子にのりをつける

よーく障子のかまちを見ると溝のような線があります

 

写真③

 

 

ここを 紙じゃくり と呼ぶのですが、
この内側に収まる様、のりをつけていきましょう
縦・横のかまち部分にはのりを多めにつけ
組子の部分はのりを少なめにすることで
アクやシミが出にくくなります

 

 

写真④

 

 

 

 

4.新しい障子紙を張る

 

障子の下側からロール巻の障子紙を
ゆっくり転がしていく
力を入れるとズレてしまうので注意

 

 

写真⑤

写真⑥

 

 

 

 

 

 

5.余分な障子紙を切る

 

写真⑦

 

 

定規を使って、紙じゃくりに合わせてカッターで切ります

 

 

 

 

 

6.霧吹きでかける

障子紙を張った後、1時間以上は乾かしましょう

 

 

写真⑧

 

のりもしっかり乾いていることを確認した後、
組子側(骨が見える方)から横に万遍なく霧吹きをしましょう!

 

写真⑨
紙も呼吸をしています
霧吹きをすることで、障子紙が乾いた後、
伸びてきれいに仕上がり
雨の日など、湿気が多いときでも
障子紙がボヨンとたるむのを防ぎますよ

 

 

以上が簡単な説明ですが、障子の張り替え完了です!

 

 

最初は障子の張り替えは大変かと思いますが、
新しい紙で、心も身体もピンと伸ばし
新しい年をお迎えしてみませんか。

 

 

今年こそは12/22の冬至の日に、
かぼちゃを食べて、ゆず湯にゆっくり浸かりたい‥